VIVIDⅠ和訳 Reading 1 白旗の少女
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私は思った。「おじいちゃんとおばあちゃんは、このガマで死ぬつもりだ。私を追い出すつもりだ。」
そこで、私は彼らに自分の気持ちを話すことにした。
「私はここに残りたい。私はあなたたちと一緒に死にたいの。
私は一人ぼっちなの、だからお願い…」
「さあ、富子、よく聞きなさい。」おじいちゃんは言った。
「人間の命はとても大切なのだよ。 お前の命はお前だけのものではない。
それは、お前のお父さんやお母さんのものでもある。
たとえ、彼らが死んでいても、お前の中で彼らは生き続ける。
お前には、彼らの血が流れている。
お前の血は、お前のお父さんやお母さんと同じ血なのだ。
だから、お前はできる限り長生きしなくてはならない。
私の言うことがわかるか?」
「はい、」私は答えた。
「富子、お前はいい子だ。私たちは弱っていて、もう長くは生きられない。
勿論、私たちはでいる限り長生きしたいが、私たちの命は長くは持たない。
このおじいちゃんとおばあちゃんを覚えていてくれ。
時々私たちのことを考えてくれれば、それで私たちは十分だ。
私たちの体は死んでしまっても、お前の心の中で生き続けることが出来る。
そうすれば、私たちは幸せだ。」
【WORDS】
cave 〔名詞〕 洞窟、ガマ(沖縄の方言)
throw…out 〔熟語〕 …を追い出す
feeling 〔名詞〕 気持ち、感じ
go on ~ing 〔熟語〕 ~し続ける
the same …as~ 〔熟語〕 ~と同じ…
as…as~can 〔熟語〕 ~が出来る限り…
out life won’t last long 〔熟語〕 私たちの命は長くは持つまい
live on 〔熟語〕 生き続ける
in one’s heart 〔熟語〕 ~の心の中で
P.61
ちょうどその時、私はガマの外で声がするのを聞いた。
「沖縄のみなさん!すぐに出て来なさい。
アメリカ兵は、民間人を殺しません。
ガマの中にいてはいけません。危険です。 急いで出てください。」
それは、日本語で何度も繰り返された。
【POINT:受身】
It was repeated (many times) (in Japanese)—
be動詞+過去分詞=「~される」 ※受動態
It=前の文のアメリカ兵の言葉
「さあ、急いですぐに白旗を作ろう。」おじいちゃんは言った。
おばあちゃんは、急いで弱った歯でおじいちゃんのふんどしの一部を切り裂き、それを枝に縛り付けた。
彼女は私のほうを向いて言った。「急ぎなさい、富子。
これを持って外に出なさい。」
P.62
「私? これを持って?行きたくないわ。」
⇒ I don’t want to [ go out] 文脈から分かるので、省略されている。
「富子、それを持っている限り、お前は安全なのだよ。
【POINT】 =白旗
as long as you’re holding that, you’ll be safe.
=…する限り、~の間は ※条件を表す。
それは、世界中で共通の合図だ。」おじいちゃんは言った。
「それなら、どうしておじいちゃんとおばあちゃんもそうしないの?
二人とも大丈夫よ。
民間人を殺さないと、さっき言っていたでしょう。
私と一緒に来なくてはだめよ。」
「富子!」おじいちゃんは言った。
彼の声はとても厳しかった。
「外に出たら、高く旗を上げるのだ。 そして、まっすぐそれを持ちなさい。
そうすれば、誰にでも見える。 分かったか? 高く、そして真っ直ぐに。」
タグ: Reading 1, VIVIDⅠ, 和訳, 第一学習社【WORDS】
right away 〔熟語〕 すぐに
soldier 〔名詞〕 兵士、兵隊
civilian 〔名詞〕 民間人、一般人
tore(tear 〔動詞〕 破る、裂く
tear off 〔熟語〕 引き裂く
loincloth 〔名詞〕 ふんどし、腰巻
teeth 〔名詞〕 歯 (単数:tooth)
branch 〔名詞〕 枝
as long as… 〔熟語〕 ~する間は、~する限りは
symbol 〔名詞〕 象徴、印、合図
strict 〔形容詞〕 厳しい
Got it? 〔熟語〕 分かったか?いいな?
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3件のコメント
初めまして、参考にさせて頂きました。
ありがとうございました。
コメント by 木原 — 2008 年 8 月 23 日 @ 8:03 PM
はじめまして。
このサイトをよく使わせて頂いている高専生です。
いつも、有難う御座います
今回、和訳の本文に誤植と思われる部分がありましたので
ここにコメントを書かせていただきました。
16行目の「私たちはでいる限り‥‥」の所は
「私たちはできる限り‥‥」では、ないでしょうか?
(重箱の隅を突付くようですみません。。。)
コメント by konata32 — 2008 年 12 月 26 日 @ 9:00 PM
ご指摘の通りです。単純なタイプミスですね。
失礼しました。
コメント by admin — 2009 年 1 月 5 日 @ 2:55 PM