UNICORNⅠ和訳 FOR READING
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THE STAR
(星)
P.51
星が1つ、地平線の向こうに落ちた。(たぶんカナダ辺りに。)
(彼にはカナダに叔母がいた)。
2つ目の星はもっと近く、製鉄所のすぐ向こう側だった。3つ目の星が裏庭に落ちても彼は驚かなかった。
まばゆい金色の光が壁を照らし、彼は低い和音のような響きをが聞いた。
P.52
その光は深みのある赤色になって消えていったので、どこか下のほうで星が夜の空気の中で冷やされているのが分かった。
【Point】
He knew that somewhere below a star was cooling in the night air.
know, noticeなどの動詞は目的語にthat節をとる。
その際、thatは省略されることが多い。
彼は窓から顔を背け、他の誰も気付いていないことを知った。
父親はテーブルでサッカーくじのマークを塗りつぶしていたし、母親はアイロンをかけ続けていた。
彼は小声で「外に出てくる」と言った。
彼の母親は言った。「それなら、あまり長くなってはダメよ」
彼は廊下をそっと通り抜けて背後ろでドアを閉めた。
階段は踊り場ごとに弱い電球で寒々と照らされていた。
彼は暗く静かな裏庭へと3階分の階段を急いで降り、あちこちを探し始めた。
彼はそれを生ごみの腐ったキャベツの葉の上で見つけた。
それは、なめらかで、丸くてビー玉程度の大きさだった。
それは輝いていて、高価な緑色と黄色の高級なベルベットの上にあるかのように見えた。
彼はそれを拾い上げた。
それは温かくて、燃えるようなルビー色の光で彼の丸めた手のひらを満たした。
彼はそれをポケットの中に入れて、上の階へと戻った。
P.54
彼は、貝殻の中の音のように遠くから響く子守唄を聞き、手に星を持ったまま眠った。
彼はそれを2週間近く楽しんだ。
彼はシーツにもぐって毎晩それを見つめ、ある時は雪の結晶を、ある時は花を、宝石を月を、風景を目にした。
最初、彼は一日中それを隠していたが、すぐに持ち歩くのが習慣になった。
ポケットの中の滑らかな丸い優しい温かさは、人から馬鹿にされたり無視されたりした時に、彼に安らぎを与えた。
ある日の午後、学校で、彼はちょっとだけそれを見ようと思った。
彼はクラスの後ろで一人で机に向っていた。
先生は前列の少年たちの間にいて、みんなの頭は教科書に向って下げられていた。
急いで彼は星を取り出して見た。
そこには感情のない緑色の瞳孔をした冷淡な目が映っていた。
「キャメロン、そこに何を持っているのかな?」
彼はびくっとして、急いで手を閉じた。
「ビー玉は運動場で使うもので、教室でつかうものじゃない。
こちらに渡しなさい。」
「できません、先生。」
「キャメロン、違反は認めない。
それを私に渡しなさい。」
少年は、自分の上にある先生の顔を見た。
口が口ひげの下で開いたり閉じたりしていた。
突然、彼はどうすればいいのか分かり、口に星を入れると飲み込んだ。
そのあたたかさが彼の心臓へと沈んでいくにつれて、彼は落ち着き、気が楽になるのを感じた。
先生の顔が遠ざかっていった。
先生、教室、世界はロケットのようにぐんぐん遠ざかり、温かくやすらかな暗闇の中へ吸い込まれてしまった。
後ろにはほうき星の尾のような、輝く星屑がたなびいていた。彼はそれの一つだった。
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