PROMINENCEⅠ和訳 OPTION 1

東京書籍 PROMINENCEⅠ
OPTION 1
Shibahama
(芝浜)

P.58

年の瀬も押し詰まっていたある日、勝の妻は彼を起こそうとしていた。

「起きて!おきて仕事へ行って!」
 
「は・・・何?仕事へ行く?分かった、行くよ、行くよ。」

「あなたは何日間仕事をしていないの?20日よ!あなたは、私たちに残りの人生ずっとその日暮しをさせるつもりなの?」

「もうやめてくれよ。眠たいんだ。あと1時間寝てもいいか?」

P.59

「いいえ、服を着て仕事へ行ってちょうだい!お願いだから!

今すぐに行かないと、魚市場に間に合わなくなってしまうわよ!」

「あ・・・分かった、分かった。怒鳴るなよ。行くよ!」

ゆっくりと彼は方に盤台をのせ、玄関から出て行った。

それほど経たないうちに、誰かがドアを強くノックした。

「ドアを開けろ!俺だ。今すぐドアを開けろ!」

「まあ、あなたなの?分かったわ、そんなに強くドアを叩かないで。」

そこには彼女の夫が立っていた。彼は怒っているようだった。

「外を見ろ。誰も俺を追いかけてきていないな?中に入れてくれ。」

「どうしたの?」

「どうしたって?お前が2時間も早く俺を起こしたんだろう?まだ暗くて、市場はまだ開いていなかったんだ!」

「まあ、ごめんなさい、あなた。もしかしたらお寺の鐘が何度鳴ったのか、私ははっきりとわかっていなかったのかもしれないわ。本当にごめんなさい、あなた。」

「まあ、いい。お前の間違いのせいで自分がそれほど幸運になるとは全く知らなかったよ。」

「どういう意味?」

勝は話し始めた。

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