UNICORN READING 和訳 Lesson 3 (p.24-25)
[和訳]
p.24
1814年、初夏の暖かい日のことだった。
若い牧師は、名前をトーマス・ギャローデットといったが、コネチカット州のハートフォードにある自宅前の階段にゆっくりと腰を下ろした。
彼はちょうど繁華街からプロスペクト通りにある自宅まで歩いて帰ってきたところであった。
ほんの短い距離だったが,疲れを感じた。しばらく弟や妹が他の男の子や女の子と芝生の上で鬼ごっこをして遊んでいるのを眺めていた。
彼が,帽子を脱いでひざの上にのせると,彼らのように緑の芝の上を走ったらどんなに素敵だろうと思った。子供の時でさえ,彼は他の子供たちのように飛び跳ねて楽しめるほど体が丈夫ではなかった。
彼はふと,芝生の端で鬼ごっこに参加していない小さな女の子に気が付いた。彼女は8歳か9歳くらいに見え,こぎれいなピンクの服を着ていた。
彼の注意を引いたのは,彼女の奇妙にぽかんとした表情であった。
彼女は周囲で騒ぐ子供たちをただじっと見つめていた。
そうかと言って,彼女は病気でもなさそうだった。なぜ彼女は他の子供たちと一緒に遊ばないのだろう。
[語句]
clergyman 牧師 Hartford ハートフォード Connecticut コネチカット州
downtown 繁華街 Prospect プロスペクト lawn 芝生 grass 芝
neat こぎれいな blank ぼんやりした,唖然とした
p.25
トーマスは弟のテディを呼び出した。
9歳のテディが階段にピョンと飛び乗ると,トーマスはピンクの服を着た小さな女の子について尋ねた。
「ああ,彼女は通りの向こうのアリスだよ。コグズウェルさん家の子。」テディが言った。
「彼女,耳が聞こえないんだ。聞いたり話したりできないんだ。自分の名前がアリスだっていうことも分からないんだよ。」
テディは笑っている子供たちの方へ走って戻って行った。
トーマスは,アリス・コグズウェルの方へと芝生を横切って行った。
途中で,かがみこんで草むらの一本の小さなすみれの花を摘んだ。
それを彼女の方へ差し出した。彼女は用心して受け取ったが,トーマスが手を取り階段へと導くのを許し,二人はそこに腰を下ろした。
アリスはまぶたの上でそっとすみれの花をこすってから鼻の下に持っていった。
[語句]
Teddy テディー hop (ぴょんと)とぶ onto の上に Alice アリス
Cogswell コグズウェッル bent bend(かがむ)の過去形 tiny 小さい
violet すみれ warily 注意深く,警戒して
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